円高になると、海外で物を売っている企業Aは利益が少なくなります。
アメリカで100万ドル売り上げたと仮定して、1ドル100円なら1億円ですが、
1ドル90円になると9,000万円と、1,000万円の売り上げ減です。
ソニーは1ドル1円下げると、700億円の減益だそうです。
企業Aが使う部品を製造している企業Bも、A社の売り上げが減ることで、
同じように売り上げが減ります。
一方、金融機関は株に投資して自己資本を増やしています。
株安になると、自己資本が減ります。
自分の持っているお金が減れば、そのお金を企業に貸し出さなくなります。
すると、資金の少ない中小企業は事業を続けることができず、倒産します。
円高も株安も景気を悪化させます。
景気が悪化すれば、社員の給料は減り、ボーナスも出なくなります。
結果、市民の生活は苦しくなります。
こんなところでしょうか。
---追記---
>企業Aは海外で物を売らず国内で売っていればいいのではないんでしょうか?
当然国内でも売っています。
ですが、全体の割合で見たときに、国内の売り上げは微々たる物なんです。
特に自動車や電化製品は、海外の割合が飛び抜けて多いです。
企業の規模が大きくなればなるほど、国内の売り上げだけでは
全社員の給料を稼ぐことができないんです。
>中小企業は、予め資金を多く持っていれば問題ないのではないんでしょうか?
八百屋さんで考えてください。
ある八百屋さんの利益は月20万円です。
月20万円の利益を維持するために、50万円の仕入れが必要です。
20万円は生活するために利用するので、貯蓄はありません。
さて、どうでしょう?
銀行から毎月50万円借りないとやっていけないですよね?
こういったことが中小企業で起こっているんです。
会社を維持するために必要なお金を稼ぐために、それ以上の金額が必要なんです。
まぁ、中には無借金経営している中小企業もありますが、大抵は仕事をするのに精一杯で、
運転資金を貯蓄できる状態ではないんです。
- 回答者:Sooda! ちゃん (質問から22分後)
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