突き詰めて言えば、母親(になる人)の負担を極力減らす、と言うことです。
また、精神的・経済的に子供を生んでも大丈夫だ、と思える環境を整えるのが重要です。
方策は一番下。
【育児】
近頃、父親が育児に参加するように変化してきてるとはいえ、
全体から見ればまだ微々たるもの、結局母親に負担がのしかかってきます。
母性愛だとかの精神論、それも個人の努力におんぶに抱っこしてたからこうなってきたのだと思います。
まあ、高度成長期に企業が“父親”を家庭から奪い去ってしまったことが根本的な原因でしょうし。
いままでの行政の対策も、基準を合わせると言って
低い水準に合わせてどうするんだ、と言いたいレベルです。
【出産】
病院だって出産できる産科がない、とか、
救急車がたらい回しにされるようでは
子供を作る気にもならないでしょう。
結果的に助産婦を病院に付属させることにした為、
多くの助産婦さんが廃業の危機に立たされているのは
出産のリスクを大きく上げる原因の一つだとも思います。
【社会】
「女性が家庭にいれば」という根拠で発言されることもまだ多いですが、
それは女性を一人の人間としてみていない証拠です。
役所や行政が、「効率化」とか「財政面の危機」を言い立てた挙句が
この「人資源、ひいては国家的な全ての危機」につながってるんだと思います。
「女性の社会進出が少子化の原因だ」と言っているバカは無視してください。
現在において女性の労働力を無視することは出来ないはずです。
アジアから労働力を輸入しようなんて言ってる時代に全女性が職を辞したらどうなるか、
考えてみたらすぐわかる事です。
また、男性のみの収入でやっていける家庭は多くないと思います。
女性が趣味や気晴らしで働きに出ているわけではありません。
【結果】
「危機がくる」と思うから身の回りを引き締めて災害に対応しようと身構えているのです。
ま、その「危機」というのが自分の国の行政や役所などから来る、というのが何ですが。
「正直者がバカを見る」今の状況では、こんな社会に子供を送り出したいとは思いません。
「子供」というのは生めばいいだけのものではありません。
「育てる」事まで考えて、【少子化】になってると思います。
将来、経済的にも環境的にも面倒を見れる、と見極めが付いたなら子供は増えるはずです。
方策ですが
1.役人・政治家が無駄遣いを辞める。一番重要です。
2.公正な政治を行う。(心掛けるんじゃなく)
3.母親だけが負担を負わない状況を作る。
・便利な場所・時間の保育所(特に各交通の駅)
一定規模のビル・企業などには保育所の設置を義務付け、オープンに受け入れさせる。
子供というのは、昼間だけ、また予約で受け入れられるような生き物ではありません。
通勤の行き帰りに引き取りに行けることはとても重要。
・保育所と老人ホームの併設
・老人用だけでなく、子供用の1Dayサービスをつくる。
おばあちゃんたちをカウンセラーに受け入れる。
親・子側だけではなく、お年寄りにも良いことだと思います。
・無認可の保育所をサービスに取り込み、半公的なものとする。
せっかくサービスがあるのに敵視してどうする、
取り込んで半公的にし、レベルを上げさせることを考えよう。
4.企業・行政は「個人->家庭」が社会の元になっていることを理解し、対応すること。
これは絶対に必要な要素です。
基準を低い水準に合わせるな、というのはもう一度言っておきます。
それから、独身者に変に圧力かけても子供は増えませんよ、
政府への不信と社会の軋轢は増えるでしょうけど。
【追加】
あと、悪いことをすればちゃんとしかる、何かあったら先生ではなく親が顔を出す、
変に先生に責を負わせない、というのは次の「育児」の段階で重要なことですね。
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書くことがいっぱい有り過ぎて、長くなるのでここらで終了します。
とりとめの無い文章をここまで読んでくださった皆さま、有難うございました。