彼は思春期辺りから、幼い頃の自分を振り返るたびに、自己嫌悪に苛まれるようになります。「なんでオレ、ケツ出したり、ち●ちん出したりしてたんだろう・・・」と。また、きれーなお姉さんを見るたびに赤面してしまうような純情ピュアピュアボーイになってしまいます。「恥ずかしいっ、ああ、ガキの頃のオレってちょー恥ずいっ!!」などと思い、恋愛に対して大変消極的にもなっていきます。もう彼は下ネタしません。Hな話は聞くのも嫌なくらいです。
高校生にもなると、別人のようになっていて、大人しく、真面目な性格から成績も良く、大学には推薦で入ります。
大学時代は、真面目で謙虚な人柄から女性にモテまくります。モテ期到来です。
しかし、彼はもうHな人間じゃありません。言い寄られる度に「なんてえっちではしたない女だろう」と苦手どころか女性嫌いになっていきます。
就職活動はバッチリです。有名企業に就職します。、真面目で誠実、責任感の強い人柄からメキメキ頭角をあらわしてきます。しかし、そんな彼を面白くない同僚たちが、彼の足を引っ張ります。同僚達のせいで、彼は大事なプロジェクトを任されるも失敗し、会社に多大な損失を出してしまい、辞めることに・・・。
彼は春日部に帰ります。恥ずかしい思い出、思い出したくない過去の詰まった場所ですが、故郷です。懐かしいんです。
「でも、誰もボクを快く迎えてくれる友達なんて・・・父さんや母さんにも会いわす顔ないし。」
でも。そんな彼を今でも大切な友人として想っていてくれた人がいたんです。
ぼーちゃんです。
「おかえり、しんちゃん。」
しんのすけ泣きます。身長2メートルのぼーちゃんは優しく抱きしめてくれます。
しんちゃんは、ぼーちゃんと春日部市のアパートで暮らし始めます。仕事から帰ってくるぼーちゃんに愛情を込めて夕ご飯を作ることがしんちゃんの喜びです。
「明日は、クリスマス・イヴ・・・ぼーちゃんと二人でデート。貰ってくれるかな・・・」テーブルの上にある手編みのセーターを眺め、頬を染めるしんちゃんでした。
ながながと失礼しました。答えはぼーちゃんの嫁(オトコだけど)になります。