今は米国経済のリセッションからドルに対する信頼性が低くなり相対的にドルが売られ、日本経済も悪いのに円が買われている状態です。これは元日銀総裁前川はるおさんが前川リポートに書いていましたが、「円高は悪ではない」です。日本は自動車をはじめアメリカのマーケット向けに輸出していますが、このアメリカマーケットに輸出する産業はこのまま円高ドル安が進むと大打撃を受けます。アメリカで物が売れなくなるのです。このため輸出に頼る企業はリエンジニアリングを行います。1ドル360円の固定為替レートのとき、円は甘やかされてきました。1985年のプラザ合意があって、円高が急激に進み、1990年に一時もどしましたが1995年には円は1ドル79円の最高値をつけました。このときにドル預金をした人は正解です。