本とか新聞を読んで目から文字を視覚として入れたのが最初なら、正しく覚えられると思うんですよね。
でも最近は、相手が喋っている言葉を聞くだけで、耳からしか覚えようとしない。
相手が間違えてしゃべっている場合、こちらも間違いに気付かないまま覚えてそのままというケースもありますね。
「~せざるをえない」を漢字で書くと「~せざるを得ない」ですね。「~せざる終えない」と思っている人は間違いです。
難しく訳せば「~しないという状態を得ることができない(つまり、そうするしかない)」という意味で、「得られるか、得られないか」を表した言葉ですね。けっして何かが「終るか、終らないか」という意味ではないんです。
アナウンサーは言葉を本職として給料を得ているわけですから、ぼくとしては当然こういう基本的な間違いはやってほしくないと思っています。
特にバラエティー要員になっているような民放の若手女子アナウンサーにこの手の間違いが多いです。
アナウンサーでなくても、年齢が比較的高い人がこういう間違いをされると、身だしなみが立派でもちょっとがっかりさせられるということがありますね。
言葉を耳から覚えて混同する例は、他にもたくさんありますね。
「照準を定める」と言うべきを「標準を定める」と平気で言う人がいます。ピストルなんかの照準器をそもそも知らないんでしょうね。
最近の若者は「雰囲気(ふんいき)」を「ふいんき」だと間違って聞き取って自分でも知らずに使っている人が多いんだとか。
初めは「本当か?」って耳を疑いたくなりましたがこれが、本当にいるらしいですよ。