江戸時代以前、愛国心=ナショナリズムと言うものは存在しませんでした。
何故なら、日本は島国であり、日本に住んでいる限り他国を意識することはほとんどなかったからです。幕末になり欧米が来航するようになっても、すぐに愛国心は芽生えません。日本と言う国に住んでいると言う意識はあっても、近代国家のようなはっきりしたものではないからです。
しかしこれでは軍隊が組織できません。愛国心が必要です。
で、愛国心を強調し、愛国心が出来ました。
現在日本では国民皆兵の軍隊を持っていません。当然愛国心もさほど必要ではありません。社会的にも強調しないわけです。
私たちは再び愛国心を失いつつあります。
まあ、当然の事です。
===補足===
これだけだと、ただの皮肉のようなのでもう少し書きます。
現在日本では愛国心を強調することは少なくなっていますが、逆にかつてなく国際化が進んで外国との対比で日本を意識する事が多くなっています。
そこに愛国心を感じる事は多くなっているのは間違いないでしょう。
ただ、それは愛国心=ナショナリズムではない、郷土愛のようなものではないでしょうか。郷土愛は強要されるようなものではなく、その必要もないでしょう。
強調し、強要しなければならないとすれば、それは何のためでしょう?