「怒れる母さん」のご回答をみて合点がいきました.
かなりの暴論を書いている人は,
時間を費やさずに勝手なことを書いているだけなんですね.
モンスターペアレントはつぶせ,
その子どもたちも因果応報,みたいなことを言っている人が
多くて驚きましたから.
現場のことを知っていたら 教師側も親も
大変なんだってことが分かるはずですからね.
私もきちんと払っている親のつもりですが,
今時でも修学旅行のお金が作れないので
子どもを参加させられないという家庭はあります.
ただ,そのような家庭には 給食費の補助というものが
制度としてなされています.
しかしながら,多くの自治体では 給食費の補助が
親の口座に振り込まれてしまうのが現状です.
生活を切りつめている家庭は,
お金に名前が書いてある訳ではないですから,
優先順位は,,,,と考えたら,
つい給食費が遅れてしまうということがあるのでしょう.
どうして給食費の補助が 直接学校に振り込まれるようにしないのか,
大変疑問に感じます.
直接行政から学校へ支払われれば,
少なくとも生活困窮家庭の未払いは減るでしょう.
きっと,行政側の手続きと費用が大きくなるからだろうと思っています.
余裕のある家庭が支払わないケースについては
もう条例なり,法律なりを作って
給与差し押さえに出来る制度を作るしかないでしょうね.
養育費の未払いの場合,相手方の給与の差し押さえが出来るのと
同じように.
確かに,そうしないと給食の質はどんどん悪くなり,
栄養職員の苦労は続き,
現場の給食職員も心を痛めながら仕事をしないといけない事態は
進んでいくでしょう.
子どもの,前の学校では,学年行事ごとに,
校長さんが全ての学年を廻って,
給食費の支払いを,頭を下げて頼んでいました.
最初,みんなは先生,
何を言っているんだろうと言う顔をしていましたが,
その年の末に,給食費未払い問題が
メディアでクローズアップされました.
未払いの保護者のいる学校では,
教育委員会から校長に叱責が行くのだそうです.
筋違いでしょう?
教育委員会は安全なところにいて,
本来の仕事ではない問題で 校長を締め付けているのです.
担任の先生が,保護者に支払いを頼む電話をかけたり,
家庭訪問をして支払いを頼むのって,
どう考えてもおかしいですよね.
その時間を,子どもたちのために,教材研究に,
または先生の休息に使って欲しいと普通の親なら思います.
支払わない親の子には給食停止とおっしゃる方,
甘いです.
悪質な親は,育児放棄をしていますから,
それでも子どもにお弁当など持たせるはずはありません.
いいところコンビニのパン一個,
または我慢してなさいと言うか,教室から出ていなさいと言うか.
そういう子どもを作っていいのか,
または私たちの子どもがその光景を見て
それが普通の社会だと思って育っていいかということまで
考えなければいけないのではないですか.
質問の主旨にそってお答えすれば
保護者から強制的に差し押さえる条例を作る,
生活が苦しい家庭には
行政から直接学校に給食費が支払われるシステムを作る,
これくらいしかいまできることはないでしょう.
ただ,子どもには何の責任もありません.
子どもに直接的な差別化をはかることだけは
厳に反対です.
差別された子どもが まっすぐ育つはずはないのです.
それはいずれ,全く関係ないと思っている一般の人間にも
間違いなく社会への復讐という形で戻ってくることでしょう.