歴史に「if」は必要ないと言われますが、もしあの時点で日本が戦争に立ちあがっていなかったら、アジアも北アメリカや豪州のように白人の土地になって可能性が十分にあるじゃないかと思っています。あるいは南米にあったインカ帝国のように騙し討ちにあい滅ぼされ、その国民が貧しい生活を強いられた可能性もあると思っています。「八紘一宇」とか「大東亜共栄圏」といったスローガンは、必ずしも建前だけのものではなかった、現実的な問題だった、そんな気がして仕方がないのです。
あの戦争に至るまでの歴史の流れを素直に見れば、欧州人が東西に向かって(侵略しつつ)勢力を広げ、その占領地がもう直ぐ地球を一周してしまう寸前だったのは明白ですよね。最後に残ったのが(地球の裏側に当たる)極東地区だったのではないでしょうか。そして日本単独で欧州連合と戦っても勝ち目がないのは明らかだった。だったら、欧州列強が分裂して戦争を始めた第2次大戦こそ、日本(アジア諸国)に残されたわずかな勝利の可能性だったのでは?という気がしてなりません。
結果的に、孤立主義(モンロー主義)だったアメリカ国民を目覚めさせ、民族自立といった考えや、共産主義に対するアンチテーゼとしての民主主義の普及という新しい世界秩序を生み出したのが、あの戦争だったような気がします。少なくとも、日本だけが「侵略国家」と非難されるのは間違いであるとわたしは考えます。むしろアメリカやカナダ、豪州やNZこそが、白人がネイティブの土地を強奪して成立した「完璧な侵略国家」と言えるのではないでしょうか。そして今も他民族を侵略し支配し続けているのが中国やロシアなのだと考えます。