仏教といえば輪廻転生説を説いているものだと思っていましたが、浄土系は大往生・・・大我(宇宙)に溶け込むという思想のようで...|質問・相談が会員登録不要のQ&AサイトSooda!(ソーダ)

仏教について詳しくは知りませんので的外れになるかもしれませんが。
輪廻転生というのは、言い換えると因果応報のことではないかと考えます。もともと、ブッダも悟りを開くためにさまざまな修行しました。しかし、現実の庶民がそのような修行をすることは不可能です。修行することのできない庶民の魂をどのように救うのかが仏教(大きくいえば宗教)の目的とするところではないでしょうか。
日本で浄土思想が生まれた背景には「末法思想」があります。ブッダの教えが全く守られなくなり、誰も救われなくなるというのが末法思想です。こうなれば、誰も救われることなくみんな地獄行きです。しかし、末法の世界で人を救うことを「本願」としているのが、「阿弥陀如来」です。阿弥陀如来にひたすらすがることで死後極楽に生まれることを願うわけです。ですから、「南無阿弥陀仏」と唱えます。そういう点から見ると阿弥陀如来を唯一絶対の仏様のように考えると同じなので、キリスト教やイスラム教の唯一絶対神のようにも見えます。
日蓮宗の根本教典は「蓮華経」です。ですから、「南無妙法蓮華経」と唱えます。こちらは、特定の仏様を絶対とはしませんが、代わりに特定のお経を絶対ととらえます。
本来仏教は許容範囲の広い宗教で、キリスト教の聖書(正当と認められた一部の福音書を集めたもの)やイスラム教のコーランのような教典を持ちません。いわば、初期キリスト教にあったさまざまな福音書(異端として切り捨てられたものも含めて)にあたるお経がそれぞれに大切にされてきました。
こうしてみると、「南無阿弥陀仏」を突き詰めた浄土真宗と「南無妙法蓮華経」と唱える日蓮宗は、非常に幅のある仏教の中では異端の部類に入るのかもしれません。

回答者：y (質問から1日後)
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