男の染色体が今減少してるというＹ染色体はなぜ減ってるのですか？|質問・相談が会員登録不要のQ&AサイトSooda!(ソーダ)

「なぜ」というのが、「どういう仕組みで」という話ならば、

Y染色体の遺伝子情報が減ってきている。
すなわち、遺伝子の長さがどんどん短くなっている。
Y染色体が消滅の危機にあるという、
先日のNHK特集のおはなしですね。

生殖細胞を作るときの細胞分裂（減数分裂というあれですが）をするとき、
遺伝子情報って、結構コピーミスをするんだそうです。
あまりにひどいコピーミスをして、意味の通らなくなった遺伝子は、その意味不明になってしまった部分がそこだけ脱落するそうです。

で、このコピーミスも、通常の染色体の場合、
減数分裂するときに、2本ある同じ目的の染色体が、
#うまいぐあいに
一部の遺伝子情報を相互に交換しあって、
コピーミスしたような場所も意味のある情報で補完する機会が多いのですが、
（だから、意味不明として脱落することが少ない）

男の性染色体は、対になっているのがX染色体とY染色体という性質の違う物なので、
#この二つの間ではこのような情報補完ができないので、
世代を重ねるたびに脱落の危険にさらされてきたという
そういう説明でした。

女性の場合、性染色体はXが2本あるので、
女性がいるかぎり、X染色体は男性のY染色体よりも情報補完の機会があるため、
遺伝子情報がなくなってしまう危険性が少ないので、
X染色体はY染色体よりも長さを保てているのだそうです。

「なぜ」が「どういう理由で」という意味の場合は、
遺伝子を持つ生命体が、
環境の変動から自らの消滅の危機を脱出するために
ほ乳類という種が生まれ、
すなわち、男性と女性の役割分担を始めて命をつなぐ方式を選んだ瞬間から、
男性（X染色体）は滅びの道に一直線。なのだそうです。
遺伝子の意思ということかもしれません。

でも、日本に生息しているトゲネズミのように
X染色体が消滅していても種が絶滅せずに
#雄／雌ともに生き延びている種もあって、
このさき、人類消滅ときまったわけではない
らしいですが、
「そんな運を天に任せるなんていやだ。」
というコメントもあって、なんか、怖い番組でした。

あのおばさんの、「明日なくなっても不思議でない」
という発言は、けっこうどきっとします。

回答者：医療技術の進歩が種を滅ぼすのか (質問から22時間後)
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