水泳の選手に黒人選手が殆んど居ないのは何故ですか？|質問・相談が会員登録不要のQ&AサイトSooda!(ソーダ)

まず、合衆国と欧州先進諸国においては、黒人は全体としてはまだまだ低所得者層が圧倒的に多い、という事を理解しなければいけません。黒人のSuper Star選手やElite Business ManをTelevisionや雑誌でよく見ますが、それは本当にごくごく一握りの人たちです。大多数の黒人は、いまだに『低所得者層』に分類されます。

「Poolはどこにでも」と書いておられますが、ちゃんとしたPoolとちゃんとしたCoachの指導の元で泳ぐことなしにいくら泳いだとしても、『泳ぎ上手』にはなれても有力な『競泳選手』になる確率はうんと低いでしょう。

野球やアメフト、Basket Ballなども確かに場所や用具が必要です。しかしこれらは黒人が進出し活躍するためのRouteがBusinessとして確立しています。それに比べて水泳はまだまだ貧困層が多い黒人にとっては手が届きにくいSportsなのです。

そしてもうひとつ、人種差別の問題があります。「黒人と同じ水に入るのは嫌だ」として有色人種の入会を（実質的に）拒んでいるSports Club・Swimming Clubは現在でも全米にいくらでもあります。

もちろん裕福な黒人も増えてきていますから、いずれは有力な水泳選手も生まれるかも知れません。しかし裾野の広さはTop Athleteが出現する可能性と大きく関係していますから、まだしばらくは「一流選手がどんどん出る」という風には行かないでしょうね。

「身体的に向かない」というのは昔から言われている説ですが、現在では人種差別問題を隠すための風説の流布という見方をする人が多いです。ただ大きな問題は、当の黒人がこのデマを信じ、特に高い教育を受けられなかった人たち（つまり大多数の黒人たち）の間で「自分たちは水泳には向いていないんだ」と信じている人が多いことです。その信じ込みからますます水泳から遠ざかるようになります。

回答者：Dirty_Harry (質問から35分後)
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