一方的な派遣の打ち切りと言う派遣切りですが、派遣社員は派遣会社との有期雇用契約で派遣先に行っていたと思います。
今回の大きな問題は2つあると思います。
① 派遣先と派遣請負会社(派遣会社)間での派遣契約がどうなっていたのかと言うことで、派遣請負会社と派遣契約社員との契約もどうなっていたのかと言うことです。
推測ですが派遣先企業(受け入れ企業)と派遣請負企業間の力関係は受け入れ企業のほうが強いので、契約期間が満了しなくても飲まざるをえなかったのではと思います。
契約ですから当然、違約金などの項目もあったと思いますが、派遣会社は派遣社員には雇用契約の残期間の次の仕事を斡旋する義務は残っています。
② 派遣法があって、同じ企業に3年間継続して派遣されていると再契約時には派遣先企業が正社員として雇用することになっていて、来年がちょうどその年に当たりますので、派遣先企業がこのことを見越して早めの契約解除に出たのだと思われることです。
いずれにしても年の瀬を迎えるときに景気が悪化したと言うことでどこかの企業が言い出すと同業者が一斉に派遣切りを発表するという右習いのやり方は、感心できませんし納得できません。
大企業と呼ばれている企業であれば、派遣社員に対してもしっかりとしたセーフティネットを考えて、行動すべきだと思いますし社会的な制裁も覚悟しなければならないと思います。
契約である以上は、契約を履行して対処すべきであり、違法に弱いものイジメを堂々とするような企業は、いずれなくなる運命にある企業だと思います。