ミステリー小説の作家さんを。
森博嗣さん-『S&M』シリーズ(すべてがFになる、笑わない数学者)
『V』シリーズ(黒猫の三角)
主はミステリィですが、色々なジャンルの作品を書かれていて、最近映画化された『スカイ・クロラ』も森さんの原作です。
独特の世界観やキャラクターが好き嫌いの分かれる所かもしれませんが、
ハマってしまえば、もう、大好物です。
たとえるなら、雪の結晶のような、幾何学模様の美しさでしょうか。
作品もですが、森さんご本人のキャラクターがとても魅力的。
北村薫さん-『円紫師匠と私』シリーズ(空飛ぶ馬)
『覆面作家』シリーズ(覆面作家の夢の家)
北村さんの作品は、森さんとは違って、舞い散る雪そのものの美しさでしょうか。
日常にさりげなく転がっている謎に光を当て、そこから物語を紡ぎ出していく。
登場人物の細やかな心情をとても美しい文章で描かれていて、
読み終えた後は、そっとため息をつきたくなります。
横溝正史さん-『金田一耕助』シリーズ(犬神家の一族、獄門島)
おどろおどろしい殺人シーンが取り沙汰されがちですが、優れたトリックを扱った作品がたくさんあります。
なにより素晴らしく描かれているのは、「運命」という、神が仕掛けたトリックでしょう(とか書いてみたりして)。
夢野久作さん-ドグラ・マグラ
途中で読むのを挫折しちゃう作品のベスト3に入るでしょう。
読了には相当苦労するかもしれませんが、それでも、苦労しただけの価値は充分にあると思います。
とにかく、ものスゲエ作品です。