民営化の弊害です。
郵政民営化で最大の間違いは、「郵便」「貯金」「保険(かんぽ)」「窓口業務」をそれぞれ別会社としたこと。このため、窓口会社が他3社の窓口業務をすべて請け負っている店舗では窓口の人員配置に融通が利く反面、ゆうちょ銀行直営窓口やかんぽ生命直営窓口のある店舗では窓口会社社員は他社業務に手出しできません。つまりは応援も出来ないと言う事です。私の地元の大きな支店ではゆうちょ銀直営窓口があるため、ゆうちょに関する事は窓口会社(オレンジで色分けしてある窓口)では受け付けてもらえません。
もともと、公社時代までも大きな郵便局ではゆうちょやかんぽ、郵便のそれぞれの業務に携わる職員は相互に手伝う事は御法度だったのですが、別な会社になった事でより融通が利かなくなっているのは事実です。
ですが、単に「民営化したのにサービスが悪くなった」と嘆く前に、それを選んだのが誰なのかもよく考えた方が良いと思います。民間企業であれば、「株主への配当を優先に考える」ことは当然であり、公務員時代のように「(多少のコスト度外視があっても)利用者の利便性を最大限追求する」と言う事は出来なくなって当然の事です。こういった弊害が出る可能性は十分に予測可能であったと思いますよ。