すでに書かれている人もいますが、炒める前に、ご飯と卵を混ぜて奥と、比較的うまくゆきます。
ボールなどに、ご飯、具を入れ(お好みで粉末の鶏ガラスープも加えておき)、卵を割り入れ、よくよく混ぜます。
熱したフライパンに、これを流し入れますが、厚めのお好み焼きや、スペイン風オムレツをつくるときのように、円盤状に、平らに広げ、しばらく、そのままにしておきます。
フライパンに接している面がいい色に焼けて、固まって来たらひっくり返します。できれば、うまくひっくり返して、反対側の面もいい色に焼きたいところですが、うまくゆかなくても、とくに問題はありません。
しばらくしたら、これをほぐしつつ、全体に火を通してゆきます。鍋肌から醤油、さらにしばらく煽ると、あら不思議、ぱらぱらのチャーハンとなります。
要は、卵でご飯のひとつぶひとつぶをコーティングしちゃうというわけです。だから、最初によく混ぜる。
これで、たしかに、概ねいつも、ぱらぱらのチャーハンをつくることができるのですが、そして、わたしも、だいたい、そのようにしてつくっているのですが、不満がないわけではありません。
ひとつは、ふつう、チャーハンをつくるときには、まず、ふわふわの卵をつくってから、そこにご飯などを混ぜ込んでゆきますよね。混ぜ合わされるといっても、卵は卵という存在感があり、ご飯はひとつぶひとつぶ、お米それ自体の輝きを持ちますよね、でも、このやり方だと、いわば、すべてが均質に混ざりあってしまう、卵の存在感は薄れますし、ご飯ひとつぶひとつぶも、お化粧しちゃっている、それ自体の輝きをもつことができません。そんなことで、ちょっと、不満が残ります。
もうひとつの理由は、この方法は、いかにも簡単で、いかにも失敗のないやり方です。ぺちゃぺちゃにもなりませんし、鍋に焦げ付くこともまず、ありません。それだけに、なんだかインチキな気がして。だから、とくにひとに出すときには、手抜きと思われたくないので、この方法はあえてとりません。ま、そのぐらい、安直な、だれにでも失敗なくできる方法だともいえますが...