ホークスファンですので、今回の件はどうしても王さんとの対比で考えてしまいます。孫さんは王さんには「永久に監督をやっていただきたい」とよく言っていましたが、ご病気もあって辞任されましたが、一方で「新しい風を入れたい」という今回の落合監督の退任は、球団によって随分考え方が違うんだなと思いました。
8年で何度も優勝・日本一に輝き、今シーズンはまだわかりませんが、昨年まではすべてAクラスなので、名監督と言っていいと思います。初めから今年で最後という契約をしてて本人が割り切っているのであればいいですが、退任することで責任を取らなくてはいけない下位球団のような成績ではないので、本人はおそらくまだやりたいというのが本音ではないでしょうか。
後任の高木守道さんが、新しい風かというと、むしろ大幅に年齢も逆行しているので少し疑問ですが、個人的には野球を始めたころの中日セカンドの中心選手で守備は抜群というかポジショニング・カバーリングなど守備の名手で勉強になるような選手だと思います。派手ではないですが、私は好きな選手の一人でした。
ただ、前回の監督時代は巨人との10.8などありましたが、優勝はなく監督としては不完全燃焼だったと思うので、1回か2回は優勝し中日の名誉監督になっていただく、また次の候補の立浪をヘッドコーチなど指導者として育てるといった構想があるのであれば、いい道筋ではないかと思います。
王さんの場合は国民的な人気があり、福岡の人も永久監督は望んでいることですが、一般的には10年近くもやるというのは、成績がよくても新しい風を入れて、また新たに出発するというのは、一般企業の人事と同様必要なことだと思うので、今回の退任はいいと思っています。