お子さんが欲しいと思われるなら、自分の経験上、結婚はともかく出産だけは早くすることをお勧めします。
長くなりますが、よろしければ。
ある程度の年齢になってから結婚して、婦人科疾患の治療のために産婦人科を受診し、挙児希望であるかどうかの確認で希望することを告げた際、「まったく、最近はみんなポンコツになってから子どもが欲しいって言ってくる。」と、その道で有名な先生に言われました。
不妊治療などの第1線で戦ってこられた先生だからこそ、「子どもを授かるにはタイムリミットがのに、どうしてもっと早く相談に来なかったのか。」との思いから出た言葉であることがわかったので、全然嫌な気分にはならず、「すみません」と謝ってしまいました。
最近、高齢出産でお子さんを授かった方の話題がマスコミに取り上げられることもありますが、多くの場合、子どもが欲しくて欲しくてたまらなくて、高額で時間的・精神的負担の多くかかる治療を続けても、望んだとおりの結果になりません。
精子と違って、卵子はその人が生まれたときに数が決まっているといわれていますし、月に1回、つまり閉経までの年数×12回程度しか妊娠の機会がありません。
また、高齢での妊娠の場合には、せっかく授かった子でも異常が見つかって、最悪の結果を迎える確率が高まりますし、生まれてきたあとに異常が見つかっても、最後まで面倒を見てあげられない可能性があります。
少子高齢化対策とか、そんなことは関係なく、ご自身と、これから生まれてくる可能性のあるお子さんのためにも、早めに出産の機会を設けることを願うばかりです。
自分のような辛い経験をする方が少しでも減るように。